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私は、兄弟を30数年の悪処方で苦しめてきた十字架を背負って自力で減薬を成功させました。
RYU先生のアドバイスに補填させていただきますね。
1)デポ剤 RDr.「デポ剤から、まず中止」、現主治医「デポ剤は継続、経口薬から減薬すべき」 について。 減薬を進めるためには、デポ剤をまず中止すべきと思います。デポは筋肉内注射です。 油性ですから筋肉細胞内に長く滞留し、少しずつ血中に流れていくため、また経口薬の ように肝臓代謝で肝臓を傷めるということがないために、副作用が少なく血中濃度 も安定するから、という理由がそのようです。 しかし、その特異な性質が逆に悪化の原因となります。 減薬していく過程でも、デポを併用していると、細胞内に滞留しなかなか排泄されないために 副作用を増幅してしまい、思わぬ電解質異常もきたしかねません(裁判例もデポ併用の 問題があります)。同様に、経口薬が持つ副作用の性質や問題が隠されてしまい、減薬に 支障をきたしてしまいかねませんよね。減薬に自信や確信を持つことが遅くなります。
2)ワイパックス RDr.「抗精神病薬から減薬しましょう」、現主治医「ワイパックスなら減薬できます」
私の経験ですが、ワイパックスは唯一貴重な頓服でした。 減薬とは、まず抗精神病薬などの治療目的としていた薬剤を減薬することにあると思います。 現主治医の言葉はナンセンスです。減薬する気がないと言っているようなものだと思います。
本来、お嬢さんは、余りに多い薬にその副作用のすごさで相当に辛く、ご自身で断薬された ことも多いのではないでしょうか。 つんつんさんが、患者さんの言葉を聞いて、とおっしゃっていることにも通じるかと思います が、医師よりも、お子さんの言葉を聞いたほうが正解かなと思います。 しかし、断薬すると、これだけの多剤大量なら、リバウンドは相当大きかったでしょう。 だからまた、苦しい思いで服用してしまうという悪循環を作ってきたのではと思います。 「ご自宅に帰ると不調になっていた」という医師の言葉も、断薬が一つの原因かもしれません ね。うちもそうでした。つまり、減薬のセオリーを知らなかったからというだけかもしれま せん。随時、ブレが生じるので、減薬セオリーは医師しかアドバイスできないでしょうけど、 そのためにも、余分なものはできるだけすっきりとしていこうという姿勢が大事かなと思い ます。
減薬(ブレを含む)の貴重な青のデータを下に、RYU先生のセオリーに沿って家族が勉強し ていくことは大変大きな利益を得ていく早道です。
私は会社を辞めて以降、7年間随分この業界で勉強しましたが勉強するごとに不穏に陥りました。 勉強すればするほど百貨騒乱の答えのない理論。臨床現場と理論の解離。患者を利用した出版 目的の商売だと怒りに震えたほどでした。どうしようもなくなって、 仲間たちと一緒に数年、薬の勉強をして、青より少し早めに開始。 何より、青の2年間の勉強は、同時進行で減薬を実施体験したこと。またRYU先生のセオリー が見えると同時に、精神医療の治療内容も見えてきました。 そして自信さえも芽生えました。
それまでの7年間と比較にならないほど、わずか2年間で多くの回復への基本を知ることが できたのは、自分でも怖いほどでした。 家族自身が減薬や治療に参加して実施体験することのすごさを思いしらされました。
減薬には、スイッチしながら進める減薬と、一定の維持量までは処方された薬剤だけを減薬 していく方法の2種があるように思います。 私たちは後者で進めました。家族だけなのでスイッチの方法が分からなかったのもありますが。 でも、成功しました。ブレは沢山ありましたが、人間の生身の身体と心ですから、理論通りに いかないのは「当然」と思えていました。そこが長期慢性患者と生活してきた家族の強みかも しれません。すぐに効果を期待しないこと。知力と体力もありますが減薬への確信も必須です。 問題を自分で探してみようと思えるようになりました。 血液検査などで異常値をR先生に伝えながらアドバイスをもらっていくことも有益だと思います。 特に、血液検査は、定期的にとって、その推移でわかる値の変動が重要です。血液検査の歴史的 流れからも把握していくこともいいです。
よい病院では、入院先であっても、薬剤の問題を記した文献などを持参したりして、その時どき のブレが、副作用ならどの薬剤に起因するか、何故そのブレが出たのか、メカニズムまで主治医 とやり取りしていくごとに主治医は信頼してくれるでしょう。 家族が冷静に対応するとき、医師は「医学的な話し合いができる」と思うでしょうから。 医師が答えられなければ、文献を利用して「医師と一緒にトライしていきます」、というスタン スであれば、更に好ましい関係になりお子さんの入院生活も利益に通じると思えます。
減薬以降の、私たちの方法でした。色々ありますが、R先生の言葉は、命救済だけを基本にすえ ておられること、痛いほど分かります。今後、数年後、今のご苦労が大きく華開くために、青の 大勢の方々に応援を頂きながら、進めていけることと思います。 それは、いまだ社会の多くの医療被害者がおられる中に幸運だと思います。 今の日本では、精神医療に信頼が薄いので、家族次第としかいえません。そんな状況こそ、可笑 しいのですが。 本来、薬漬けにした医療側が、減薬に責任を持ち、回復させるべきものですが・・・
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