診断の差統合失調症の診断不一致率が65%に及んだ
掲載者による解説; 不安障害を統合失調症と診断し、 薬害が始まることは、意外と知られていない。 手抜き診断の結果、難しい病気の診断を誤るのは想像できる。 しかし、もっとも薬害に結びつきやすい病名でもある。 改善しないと、次々と増量、追加処方がなされていく。
統合失調症への、もっともありふれて、誤った指導;「あなたは治りません」。 これを宣告する医師の、なんと多いことか。
不安障害に関する薬剤依存が、ベンゾ系にあることは、今や患者達の間でも常識である。
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原病については、当院での診断(当院診断)と、来院前に通院していた医療機関での診断(前医診断)が 大きく食い違っていた。
当院診断(n=72)は、
これに対し、前医診断は、記憶の正確性に問題が残るものの、64例(88%)が比較的よく記憶していた。
診断の一致・不一致を、前医診断から見た、不一致率という観点から見ると、 図8
前医診断と、治原性障害の分類、原因との関係を見ると、
図9
不一致率が最大の統合失調症では、前医診断17例中、当院診断も同一の例は6例に過ぎなかった。
異診例は、
全例薬剤因性(9例が過剰投薬、2例が不要投薬;いずれも抗精神病薬)の誘発障害
一方、診断の一致した内4例では、
予後に対する希望を奪うような指導のために なお、気分障害及び発達障害と診断されていた1例ずつを、当院では統合失調症と診断した。
気分障害14例中10例(70%)において、
更に、原病悪化と認定しがたい4例でも、 また、5例は、継続する多剤大量併用(多くは3〜4系統10種類以上)の影響も加わり、原病を悪化させていた。
不安障害、適応障害18例中8例(44%;主として強迫性障害とPTSD)では、
もともと人格に依存傾向を残存していたような例では、
行動障害、発達障害では、
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