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  • 誤診の分析
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    診断の不一致原因











    誤診被害者の多数が統合失調症か不安障害と診断されている。
    当院診断でも、不安障害は多いが、前医の不安障害への対処ミスも多い。

    掲載者による解説;


    統合失調症か不安障害にしておけば、おおむね外れない。
    安易で不勉強な医師達の残した結果に思える。多忙なのはわかる。
    しかし、プロには許されない。











    誤診被害者の多数が、統合失調とされた。

    掲載者による解説;


    統合失調症と誤診された場合の被害が、やはり、最大。

  • 更に、診断の差異については、
    当院と他院の来院者や診断傾向について検討したところ、以下のような結果を得た。

     当院診断(n=147)を対象群と転医群で比較すると、
    転医群で行動障害が13例(9%)と少なく、
    発達障害が34(23%)と多い点が異なる他は、
    両群に大きな差異を認めなかった。

    一方、前医診断(n=100)では、
    転医群で発達障害(31例)が多く、
    不安障害(15例)、
    統合失調症(12例)が少なかった。

     また、診断の不一致率は、
    転医群×全体で35%と低く、
    対象群とは対照的に統合失調症(30%)の低値が目立った。

     更に、転院者全体における前医診断と当院診断、
    及び、初診群における当院での診断(初診群診断)の3者を比較すると、
    当院では、統合失調症、気分障害という診断が少なく
    (各、前医合計/当院合計;18%/9%、21%/14%)、
    逆に、不安障害、適応障害の診断が多い(19%/28%、6%/15%)
    という、診断の差異を認めた。

    図10

     図11