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今は亡き息子

汝が手折りし若枝は天翔けて微笑んでいる  死よ驕るなかれ


おまえが初めて心地よい母胎から押し出され、空気を吸い込んだときの
泣き声をいまでも思う
父は、お前を初めて見たとき、おまえの名前を教えた
「きみの名前はヒロトくんです」と
おまえは母が安らぐ産院で誰よりも激しく泣いた
飢えに怒るように
世界に主張するように

恐れを知らぬ君は
マンションの5階から空に飛んでいって
見えなくなった

できることなら
きみにもう一度会いたいものだ

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今は亡き息子

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今年も祭りの季節が来ました
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去年おまえが着たユカタは捨ててしまった
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