トップページ > 記事閲覧
レジリアンス
根拠: レジリアンス―現代精神医学の新しいパラダイム-加藤敏


レジリアンスとは、回復能力

レジリアンスとは、回復能力と訳されることが多く、「攪乱を受けたあと元にもどる能力」とイメージされるのではないだろうか。

しかし、生態系の非線型性(解がひとつでない)、レジームシフトなどの概念を取り込み、複数の安定系を想定し、耐えうる攪乱の大きさとして定義される生態レジリアンスへと拡張されてきた。

近年は、さらにこの概念を生態システムにとどまらず、社会・生態システムの理解、人間社会の持続的発展の達成に利用すべきであるとの主張が多くなされてきている。

そこには、将来には、予測できない事が起こりうるのだという認識が深く根付いている。

いくら我々の知識が増えたとしても、すべてを予測できるような将来は、決してやってこないという認識である。

したがって、現在の条件で効率性を高めるための「選択と集中」が、予測できない事態(攪乱:たとえば、洪水、干ばつ、津波、伝染病、病虫害)への対処能力を弱め、別の悪い状態へとレジームを変化させてしまうかもしれない。

対処能力のカギとなるのが冗長性(Redundancy)や多様性であると考えられている。

http://www.soils.kais.kyoto-u.ac.jp/shinjo/resilience.htm

http://www.amazon.co.jp/レジリアンス―現代精神医学の新しいパラダイム-加藤-敏/dp/4307150643

メンテ

Page: 1 |

題名 スレッドをトップへソート
根拠
E-Mail (非公開)
パスワード (記事メンテ時に使用)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
コメント

   クッキー保存