Re: empowermentエンパワメント ( No.1 ) |
- 根拠: 心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 中井久夫訳 p192、193
- p192〜193
児童期虐待の被害経験者はしばしば種々の診断名を積み重ねられてからはじめてその下に 複雑性外傷後症候群という問題があることに気づかれる始末である。彼女ら彼らは 非常にマイナスの含みを持つ診断名を与えられる確率が高い。
p193 “境界”という用語は非常な偏見がからまってしまったので全面的に廃棄しなければならない、 それはちょうどその前任者が“ヒステリー”を廃棄しなければならなかったのと同じ話だ
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Re: empowermentエンパワメント ( No.2 ) |
- 根拠: 心的外傷と回復 ジュディス・L・ハーマン 中井久夫訳 p192、193、205、206
- p206
当事者に対して希望を尋ね、安全と両立する範囲内で選択肢をできるだけたくさん出すべきである。 外傷を受けた人に自己統御権を取り戻させるというこの原則は、これまでにも広く認識されてきた。 エイブラム・カーディナーは治療者の役割を定義して、それは患者のアシスタント(助手、介助者、 立ち会う物)であって、その目標は「患者が内発的にやろうとしている仕事の感性を助けること」であり 「自己統御の再生という基本要素を回復すること」にある。
マーティン・シモンズは、治療原則を「犠牲者に力を取り戻させ、周囲からの孤立を弱め、患者の選択の 範囲を広げて孤立無援感を減らし、患者への接近に際して支配のダイナミックスを抑えること」と述べている。
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Re: empowermentエンパワメント ( No.3 ) |
- 根拠: 精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 p24〜118 オランダの個別教育はなぜ成功したのか イエナプラン教育に学ぶ p191〜
- ユング自伝
ユングも、解離のような感覚を持っていたようです。様々な空想や夢も持っています。 そういったもの自体は、悪いものではないのだと思います。むしろ豊かな世界です。(左記のみ、題が浮かばずやむを得ず書きました 投稿者より)
p73〜 どこか深いところで、私はいつも自分が二人の人物であることを知っていた。一人は両親の息子で、 学校へ通っていて、他の多くの少年たちほど利口でも、注意深くも、勤勉でも、礼儀正しくも、見ぎれいでもなかった。 もう一方の人物は、おとなで――実際老いていて――疑い深く人を信用せず、人の世からは疎遠だが、 自然すなわち地球、太陽、月、天候、あらゆる生物、なかでも夜、夢、「神」が浸透していくものすべてとは近かった。
人格No1とNo2との間の私の全生涯にわたる対抗的な動きは、通常の医学的な意味での「分裂」あるいは分離とは 何らかかわりがない。それどころか同じことは、あらゆる個人の中で演じられている。
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